根強い日本人の現金主義
2015年12月6日 日曜日
日本もクレジットカードの利用が当たり前になってきていますが、全く現金を持たずにカード決済だけで過ごすのは、まだまだ難しいですね。
お財布には常に数千円、人によっては数万円以上が入っているのではないでしょうか。
20代の財布の中身 平均は8千円
少し前までは、財布に入れる金額は年齢×1,000円が妥当と言われていました。
しかしここ数年、特に若年層の財布事情は、少し違ってきているようです。
あるインターネット調査で、20代の男女1000人に財布に入れている金額のアンケートを取ったところ、最も多かったのが3,000~5,000円、次が5,000~10,000円でした。
平均額は8,808円。学生の平均は6,800円、会社員では10,400円という結果です。
対象を社会人全体に広げると金額は少し上がり、平均で12,927円の現金を財布に入れているという結果が出ています。
普段持ち歩く現金の額は、全体に減少傾向のようですね。
安心できる所持金の額は?
それでも全く現金を持たないという人はごく少数のようです。
ある程度の現金を持っていないと、何か急なことがあった場合に困るというのがその理由ですが、それでは、手持ちの現金がいくらになると不安を感じるでしょうか。
やはりインターネット調査の結果ですが、手持ちで不安になる金額のラインは、平均で3,527円ということでした。
人により金額に幅はありますが、数千円程度は持っておかないといざというときに安心できないという気持ちはわかります。
最低限、自宅への交通費くらいは財布に入れておきたいところです。
冠婚葬祭に現金はつきもの
カード決済の普及の結果、普段持ち歩く現金の額が減っているとも考えられますが、それでも日本人の現金主義は根強いようです。
冠婚葬祭の慶弔費や贈答では現金が欠かせません。
贈答にはカタログギフトなどもありますが、多くの場合、やはり現金が無難ですし、喜ばれます。
お年玉もそうですね。
のし袋に入った現金を手渡しされることは、現金の大切さやありがたみを知るいい機会にもなります。
慶弔の場合は失礼にならない作法も文化として根づいていますから、ある意味で現金主義は、日本人の文化の一つなのかもしれません。