電子マネーと現金 どちらが便利か
2015年10月17日 土曜日
引き続き電子マネーと現金の話です。
現金のメリット
前回も書いた通り、現金の最も大きなメリットは、およそ全ての店舗で使用できるという点です。
それ以外に考えられる利点としては、次のものが挙げられます。
・出入りする金額が一目でわかり、いちいち残高確認や計算がいらない
・物理的に確認できる安心感がある
・電子的なエラーは起こらない
・落としても現金だけなら何の情報も流出しない
もし財布ごとお金を落としてしまうと、お財布に入れている他のものから情報が流出する危険があります。
財布にクレジットカードや電子マネーのカードを一緒に入れていれば、それも一緒に落としてしまうのですから、ここでもクレジットカードやマネーカードのリスクが出てきてしまうわけです。一方、現金に直接紐づけられた情報はありません。
現金のデメリット
反対に、現金を利用する場合のデメリットを考えてみました。
現金も使えばなくなりますね。なくなったら銀行から引き下ろしてお財布にいれる作業があります。
しかしほとんどの人にとって、これはすでに日常のルーチン作業になっているのではないでしょうか。いつも利用するATMの場所なら、考える必要もなく頭に入っているものです。それも1箇所ではないですよね。
もっとも大きな点は、小銭がたまるということ。
小銭入れやポケットに1円玉、5円玉がたまっていると、確かに面倒です。支払い時にいちいち小銭を数えて渡すのも嫌だという人も多いですね。
海外では偽札の危険も大きいようですが、少なくとも日本では、偽札で被害を被った個人はそうそういないのではないかと思います。
高齢者にも便利な電子マネー
電子マネーが今以上に普及しても、現金での決済はなくならないと言われており、今後は現金と電子マネーを併用していく形がさらに進んでいくと思われます。
特に買い物にも移動にもスピードが要求される都市部では電子マネーの普及率が非常に高いことがわかっています。
都市部で電子マネーをよく利用する層は25~40歳。若手から中堅の社会人層です。通勤途中や商用の外出途中にスピード決済ができる電子マネーは重宝しますね。
ところで年配の方などは、小銭やお札をレジで出すという作業が若いころよりも大変に感じられることもあるようです。
お財布を出し、現金を数えて出し、おつりを受け取って財布に入れ、財布をしまって商品を受け取るという一連の動作を煩雑に感じる高齢の方は多いのです。
もし電子マネーの使い方をわかっていれば、お札やおつりを数える作業がなくなります。
一度も電子マネーを使ったことのない高齢の方がこれから使い方を覚えるのは抵抗があるかもしれませんが、慣れることさえできれば買い物が楽になります。
経済研究者の中には、こうした高齢化社会での電子マネーの利便性を指摘する声もあります。
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